甲府市遊亀公園附属動物園 その2 奥の隠れ家で過ごすバクたち

 前回は、遊亀公園附属動物園のゾウのテルについてご紹介いたしました。

今回の主役は、アメリカバク(Tapirus terrestris)。

ずんぐりとした体つきに、ゾウによく似た鼻をもつバクたち。遊亀では人気者であり、私のお気に入りの動物のひとつです。

遊亀では、園の一番奥に隠れ家のような獣舎があり、とても近くで観察できます。

そんな隠れ家への道のりと、そこで暮らす彼らについてご紹介いたします。


さあ、行こう!隠れ家へ

バク舎までの道のりをご紹介いたします。

正面ゲートをくぐり、園内の奥へと進むと、こんな看板があります。


かわいらしいバクのイラストが描かれた看板に、「あしあとをたどってね」とあります。
その足跡がこちら。


橋の上に、足跡がありますね。これを頼りに進みましょう。ちなみにこのまま直進すると、ミニ遊園地があります。

足跡を頼りに進むと、遊園地沿いのわき道を通ります。


そこにも足跡があります。足跡をたどりましょう。

更に進んでいくと、何やら竹藪と建物が見えてきます。


ここが②のバク舎。ようやく到着です!

園内の一番奥にありますが、①の橋の上の足跡を頼りに進むと、
バクの隠れ家へ着くことができます。

前回のクイズの答えは、2のアメリカバクでした!

コメント欄にコメントしてくださった皆さま、ありがとうございます!


バクの隠れ家

さて、バク舎の全景はこんな感じ。

野生下では熱帯の森林や水辺で暮らす彼らのために、大きな木陰と日除けがあります。

右には水浴び&トイレを兼ねたプールがあります。


彼らと私たちを遮るものは、ブロック塀1枚と小さな溝のみ

私たちとバクの間を遮るものが少ないため、彼らの毛の質感や息づかいなどを間近に観察できます。

更に運が良ければ、こんな光景が見られます。


時に、こんな風にバクが思いっきり覗きにやってくることも!

その距離僅か数センチ!!!

この距離で彼らを見られるのは日本でもおそらくここしかないでしょう。


隠れ家で過ごすバクたち

バク舎には、現在3個体のアメリカバクが暮らしています。(2022年7月6日現在)


左から順に、プーロ(♂, 2010~)、ハナ (♀, 2002~)、

そしてプーロとハナの息子のユウキ (♂, 2020~)です。


訪問時、午前中はプーロ、午後はハナ&ユウキが運動場に出ていました。

飼育員さんからもらった枝葉を食べるプーロ。バクは草食性でも、樹木の枝葉をよく食べるといわれています。

自身のテリトリーの運動場の探索も。

訪問時は、運動場にササの枯葉や敷き藁のようなものが何カ所かに置いてありました。

その匂いが気になるのか、プーロは匂いを嗅いでいました。


こちらは、ハナ&ユウキ。


左がハナ、右がユウキで、ユウキはハナとさほど変わらない大きさに成長していました。

親子揃って、柵の外の植栽に目を付けました。


思いっきり体を伸ばして、何とか食べようとしています。
長めの鼻を使い、遂に生垣の葉に!


バクの長めの鼻はゾウと同じく、上唇が伸びたものだといわれているそうです。

息子のユウキは、飼育員さんに置いてもらったササの枯葉のようなものに夢中。


しっかり顔を近づけ、匂いを嗅いでいます。
こうした刺激も、生活に変化を加え、彼らの生活を豊かにすることにもつながるそうです。


親子揃って寄り添う姿も。ユウキが性成熟するのはそう遠くないでしょう。そのため、この光景が見られるのもあと少しかもしれません。


今回は、遊亀の人気者で、隠れ家で過ごすバクたちのことを紹介いたしました。


おまけ クイズ

以下の写真は、もともとどんな動物が飼育されていたでしょうか?


1.カナダヤマアラシ

2.ニホンリス

3.ミーアキャット

4.キンカジュー

これが答えかな?と思われた方は、ブログのコメント欄にコメントしてくださると嬉しいです!



コメント

  1. ①カナダヤマアラシ!

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    1. ありがとうございます。答えは数日後のブログで発表させて頂きます!

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  2. ニホンリス?

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    1. コメント、ありがとうございます!最新のブログに答えを発表させて頂きましたので、そちらをご覧いただけると嬉しいです。

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