新たに12個体のゾウたちの写真をアップしました! 前編

いつもブログを見てくださり、ありがとうございます。

HPでは、各地で撮影したゾウたちの写真を掲載しております。


昨年12月末に、当HPにて

12個体のゾウの写真をアップいたしました!!

初めて会うことが出来た個体も多く、過去に会った個体でも久しく会っていなかった個体たちでした。

今回は、前編として、久々に会うことが出来た6個体をご紹介します!


その1 多摩動物公園 (東京都日野市)

自然豊かな多摩丘陵に位置する園。60haと広大な敷地にさまざまな動物たちがのびのび暮らしていることが特徴的です。

ここでは、アジアゾウ (Elephas maximus) 3個体、サバンナゾウ (Loxodonta africana)1個体、合計4個体飼育されています!

アジアゾウとサバンナゾウを一つの施設で見られる場所は少なく、貴重といえます。

まずはアジアゾウから。


1. アヌーラ (♂, 推定1953年生)

彼は1953年にスリランカで生まれたとされ、1956年11月9日に、スリランカのソロモン・バンダラナイケ首相から贈られました。最初は上野動物園で飼育されていましたが、1958年の多摩の開園に合わせ、移動してきました。

今年で推定70歳になり、国内のアジアゾウの最年長記録を更新予定!

性格はおっとりしており、年下のアマラやヴィドゥラとも関係は悪くありません。

歳を重ね白内障が進行してきましたが、持ち前の嗅覚や聴覚を生かし、広い運動場を無理なく散策できているそうです。


鼻で周囲を探る彼。優れた嗅覚のおかげで、餌も探すことができます!

他の2個体との識別ポイントとしては、体が中間ぐらいの大きさなのと、尻尾の先の毛がほぼ無いことで識別できます!


2. アマラ(♀, 2004年生)

彼女は2004年10月29日に、スリランカにあるピンナワラゾウ孤児院で誕生し、2012年3月12日に、♂のヴィドゥラと共に来園しました。

「アマラ」という名前には、スリランカの公用語のシンハラ語で「永遠に」という意味があるのだそうです。

ヴィドゥラとは仲が良く、柵越しに触れ合っている場面もよく見られます!

一昨年から現在のゾウ舎「アジアゾウの谷」が公開され、最近では繁殖を視野に入れたヴィドゥラとのお見合いも頻繁におこなわれているようです。

他2個体との見分け方としては、体が一番小さく、体型が丸みを帯びていることで見分けることができます!

3. ヴィドゥラ (♂, 2007年生) 


彼は2007年8月25日に、スリランカにあるピンナワラゾウ孤児院で誕生し、2012年3月12日に、♀のアマラと共に来園しました。

「ヴィドゥラ」という名前には、スリランカの公用語のシンハラ語で「賢い」という意味があるのだそうです。

アマラとは大変仲が良く、柵越しに触れ合う姿も!最近では繁殖を目指したお見合いがおこなわれているようです。

多摩で飼育されているアジアゾウの中では体が最も大きく、体重4トンを超えるのだそう。

5年前と比べるとはるかに大きくなり、順調に成長しているようで何よりです。


4. 砥夢 (とむ) (♂, 2009生)


こちらは、園唯一のサバンナゾウ。彼は2009年3月17日に愛媛県にあるとべ動物園で生まれ、2012年11月27日に来園しました。

国内で3個体しかいないオスのうちの1個体で、今後の繁殖が期待されています。


こちらは2017年に訪れた時の彼。当時は体重は3トン程でしたが (1)、公式HPによると2021年時で4670kgになったそうです! (2)

彼の成長ぶりはインターネット上でも見ていましたが、実際目の当たりにするのには敵いませんね。背も高くなり、おとなに近づいてきていました。

性格は人懐っこく、好奇心旺盛。運動場の柵に頭突きをしたりなど力比べをする様子も見られます!

2017年訪問時には、アコとチーキという2個体の♀もおり、3個体がいましたが、亡くなってしまい、彼1個体だけになってしまいました。

最近では餌の与え方の工夫をし、運動場を効果的に使ってもらうようにしたり、運動場へ行くルートを変えたりしながら、変化のある生活をおくることができるよう、飼育員さんたちが工夫されているようです。


好物のニンジンを探して食べようとする彼。


彼への取り組みの詳細はこちらをご覧ください。

(引用)
(1) アフリカゾウ「砥夢」(トム) の体重測定 https://www.tokyo-zoo.net/topic/topics_detail?kind=news&inst=tama&link_num=24395 2023年1月6日訪問
(2) アフリカゾウ「砥夢」の体重測定とその後のトレーニング https://www.tokyo-zoo.net/topic/topics_detail?kind=news&inst=tama&link_num=27128 2023年1月6日訪問

その2 横浜市立金沢動物園 (横浜市金沢区)

横浜市金沢区の金沢自然公園内にある緑豊かな園。世界各地から集まった希少な草食獣たちや、身近な生き物たちの飼育で有名。

ここでは、アジアゾウが2個体飼育されています。そのうち、♂のボンは、立派な牙をもち、とても立派な姿をしています!


5.ボン (♂, 推定1976生)

彼は1976年にインドで生まれたとされ、1985年4月27日にインドのムンバイ (旧ボンベイ) より♀のヨーコと共に来園しました。

「ボン」の名は、ムンバイが当時ボンベイと呼ばれていた時代だったため、ボンベイから取って付けられたのだそうです。

性格は♂らしく気性の荒い面もありますが、慎重な一面もあります。

特徴はなんといっても立派な牙と体躯で、牙の長さは2.3m、体重は6トン以上とのこと!

これほど立派な♂を見る機会は動物園でも、野生でもほとんどないと思われます!

相方のヨーコとは仲が良く、互いに挨拶したり食事をしたりと仲の良い姿を見せてくれます。


6.ヨーコ (♀, 推定1978年生)

彼女は1978年にインドで生まれたとされる個体で、1985年4月27日にインドのムンバイ (旧ボンベイ) より♂のボンと共に来園しました。

「ヨーコ」の名は、横浜市から取って付けられたのだそうです。

性格は、飼育員さんに対して従順で、食欲が旺盛です!

相方のボンに餌を取られてしまうこともありますが、持ち前の食欲旺盛さで、餌を横取りすることも珍しくないのだとか。

ボンとは仲が良く、寄り添ったりする姿がよく見られます!


今回はHPにアップした12個体のゾウたちの内、前半6個体をご紹介しました。

ゾウと言っても姿形や性格はみなそれぞれ。少しでも興味をもっていただけると嬉しいです!

次回は後編。どれも初めて会った個体たちをご紹介します。



コメント

  1. ご無沙汰しております、本年もよろしくお願いいたします。アジアの森からひょっこり現れたかの様な到津のゾウさんたちの姿はとても良いですよね!仲直り出来ない程のケンカの理由は何だったのでしょうね。
    去年初めて会ったボンくんには圧倒されました‼野生の子にも負けない程の立派なタスカーですよね❕食いしん坊のヨーコさんも愛らしかったです。彼らの寝床がふかふかしていて気持ち良さそうでした。
    成長著しい砥夢くんが、アフくんに見えて仕方がないのです。アフリカゾウの行く末がとても心配です。今年もたくさんのゾウさんや生きものたちの紹介を心待ちにしています。

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    1. いつもブログをご覧くださり、ありがとうございます。到津の展示、とても良かったです。彼女たちが居るエリアにも植栽の葉や枝が下りてきていて、それを食べたり、ちぎったりと良い刺激になっているようでした。原因はわかりませんが、時間はかかっても昔のような仲良しに戻って欲しいですよね。金沢のボンは、世界に誇る偉大なタスカーだと思います!ヨーコとも仲良いですし、寝室の床はオガクズとコーヒー豆殻を混ぜて使っているのだそうです。砥夢、成長と共に父のアフに似てきましたね!確かにサバンナゾウが減ってしまっている現状を見ると、そのような気持ちになりますよね。素人の私が思うには、打つ手を打つしかないのではないかと思っております。実際に、繁殖や彼が快適に過ごせるよう、施設同士での連携がとられている例が最近は目立ってきていますよね。今年もブログを盛り上げていきますので、よろしくお願いいたします。 かみやんより

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    2. かみやんさん、こんばんは。静岡への遠征お疲れ様でした。実は私もその日訪問しておりました。お見かけしたらお声かけするつもりでいたのですが、カメラをお持ちの方が数人おられ、どなたかわからず、また少しの勇気が持てずあきらめました。
      東海大学の水族館?は15年前に私も訪問した記憶があります。想像していたよりも見所がたくさんあり長居をしすぎて後の予定が狂ったことを思い出しました(笑)
      ふじのくには行きたいと思っていたので情報をいただけて嬉しいです。
      私は日本平のダンボさんとシャンティが大好きでした。今でもふたりの動画を懐かしく見ています。一人になったダンボさんに長生きしてもらいたくて月に一度会いに行く目標を立てました。またいつかお会いできましたら、生きものたちのお話を聞かせて下さい。
      私はTwitterをしておりませんのでこちらにコメントさせていただきました。
      ありがとうございました。

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    3. 返信が遅くなってしまい、申し訳ございません。その日に日本平を訪問されていたのですね!もしお見掛けしたら、お声がけてくださると嬉しいです。ゾウのグッズを身に着けていることが多いです。東海大の水族館も公開終了までに行けてよかったです。コンパクトながらも見どころが多い施設でしたよね。ふじのくにへも東海大の博物館から車で40分程で行くことができますし、静岡では、自然史博物館が少なめなのもあり、もし行かれる際にはぜひ訪れていただけると嬉しいです。
      ダンボは一人になってしまいましたが、飼育員さんが寂しくならないよう、さまざまなケアをして健康に長生きできるようご尽力されていることと思います。
      今生きている子たちには、会えるうちに会っておきたいですよね。

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