最近あった嬉しいこと

早いもので、8月も後半に入りました。

いつも私のブログやHPを見てくださっている皆さま、本当にありがとうございます。

さて、今回は、私がゾウ関連で嬉しかったことを2点ご紹介いたします。


その1 ワルダー、9年ぶりにプールに!!

当ブログにもよく出ている東山動植物園。現在5個体のアジアゾウが暮らしています。

その中の最年長のワルダー (♀, 推定51歳) が先日、9年ぶりにプールに入ったとの情報がありました!!



彼女はとても慎重な性格で、9年前に現在暮らしているゾウ舎に引越し、その環境に慣れるのにも時間がかかり、運動場に出られるようになったのは1年以上後だったそうです。

昨年9月、当時妊娠していたアヌラの出産に向けた準備のため、運動場と部屋が変更になり、プールのある大きな運動場に引っ越しました。

とても慎重な彼女。飼育員さんはそれを理解しており、大好きな餌で少しずつ行ける範囲を増やし、彼女のペースに合わせて慣れてもらうようにしていました。


運動場に置かれたエサに鼻を伸ばすワルダー。(2022年2月撮影)

その甲斐もあり、行動範囲が増え、外で落ち着いて過ごすことができるようになりました。
更に、7月頃にはプールにも足を運び、足で水を掻きながら水浴びする様子が見られるようになり、8月には遂に自らプールに入り、水浴びをしたのだそうです!


彼女が最後にプールに入った姿は、旧アジアゾウ舎に居たころの9年前に遡るそうです。
慎重派の彼女がここまで足を踏み出したことは、嬉しかったです!
公式ブログにも詳しく紹介されております。興味がある方はぜひ。


私はまだ見れていませんが、東山はすぐに行ける園なので、是非この目で見たいと思っております。


その2 秋都トンカムと冬美トンクンの同居

お次は、京都市動物園のアジアゾウたちの話題です。

現在、5個体が飼育されている京都市動物園。

その中の唯一のオス、秋都トンカム (10歳) と、冬美トンクン (14歳) が繁殖を目指してペアリング (同居) がはじまったようです。


左が冬美トンクンで、右が秋都トンカム。

彼らは2014年の11月に、春美カムパートと夏美ブンニュン (いずれも♀) と共に、ラオスから京都に来園しました。

来園当初は幼かったですが、すくすく成長して、立派なおとなになりつつあります。


冬美トンクンが最年長で、秋都トンカムが最年少。最年少の彼は年長の彼女によく甘えたり、じゃれついたりする姿がよく見られました。 (写真は2018年10月撮影)

そんな彼らも性成熟を迎えつつある頃になると、秋都トンカムがメスたちを追いかける姿が観察されるようになりました。


昨年の秋からは、成長に伴い、秋都トンカムが柵を隔ててメスたちとは別の運動場で暮らすようになりました。

飼育員さんは、メスたちの発情が来たら、秋都トンカムのいる運動場で同居をするとおっしゃっていました。

そして、その第1歩として、遂にペアリングが始まったようです!!

幼かった彼らも、おとなになってきているのだなと思い、とても嬉しかったです。
もし上手くいけば、京都市動物園での初のゾウの誕生につながるかもしれません。

まだまだ若い2個体に期待したいですね!


今回は最近会った嬉しいニュースをご紹介しました。
日本のゾウたちにこれからも明るい未来があるといいなと思っております。


かみやん

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