甲府市遊亀公園附属動物園 遊亀はいいぞ!

先月31日に、山梨県甲府市にある甲府市遊亀公園附属動物園を訪れました。

当初の予定では泊まりで和歌山のアドベンチャーワールドを訪れる予定でしたが、諸事情で急遽予定を変更し、ここに行くことにしました。

遊亀は、全国で4番目に歴史のある動物園といわれています!

2019年には開園100周年を迎えた老舗。今年の10月よりリニューアル工事のため約4年休園することが決まっていたため、訪問を決定いたしました。

今回はそんな遊亀の、ここがいいぞ!といったポイントに絞って紹介いたします。


園の正面ゲート。この風景も長年親しまれてきたようです。

その1 市民の皆さんに愛されているゾウに出会えるのがいいぞ!

遊亀では、山梨県で唯一、ゾウを見ることができます。


この個体の名は、テル (♀, 1978~)。1980年にラオスの動物園から来園し、40年以上もの間ここで暮らし、多くの方に親しまれてきました。

鼻や耳の一部が肌色の部分が多いことが特徴で、とても人懐っこい性格です。
彼女との距離も比較的近いのもあり、鼻を伸ばしてこちらを気にすることもあります!

これほど人懐っこい個体に出会ったのは初めてでした。

彼女については、後日ブログにて詳しく紹介いたします。

その2 間近に動物たちを観察できるのがいいぞ!

面積1.4ヘクタールほどのコンパクトな遊亀。
全体的に動物たちとの距離が近く、間近に彼らの行動や姿を観察できるのが強みです!

例えば、園の人気者のひとつ、アメリカバク (Tapirus terrestris)。
彼らと私たちを遮るものは、ブロック塀のみ。


ブロック塀と彼らとの間に堀はありますが、他の園よりもとても近くで見られます!

運が良ければ、手前に寄ってきてくれることもあります。


距離はわずか数cm!!
彼らの鼻の動きや表情などをとても近くで見られます。

彼らをこれほど近くで見られる場所は他にはありません。唯一無二のポイントです!

また、遊亀が国内の繁殖計画を立てている、アフリカタテガミヤマアラシ (Hystrix cristata)もとても近くで見られます。


知名度は高いですが、こうして身近に観察したことのある方はそう多くないと思います。

彼らのトゲの質感や、名の由来となったタテガミもしっかりと見ることができます。

アフリカタテガミヤマアラシはヤマアラシの中で、国内で一番多く飼育されている種ですが、ここまで近くで見られる場所はそう多くありません。

そして、国内での飼育園、個体数共に少ない霊長類のひとつ、クロミミマーモセット (Callithrix penicillata)をとても近くで見られます。


素早い動きだけでなく、こうしたグルーミング(毛繕い)のようすも間近に見られるのは貴重です。

その3 動物の幸せ向上に取り組んでいるのがいいぞ!

限られた敷地の中で、動物たちに幸せに暮らしてもらえるよう、飼育員さんはとても努力をしています。

例えば、チンパンジー (Pan troglodytes)。


面積は限られてはいますが、樹上生活する彼らのために消防ホースで足場をつくり、
休めるようにハンモックが付けられています。

採食に道具を使ったりと技巧的な彼らのために、こんな仕掛けも。

写真の右に、獣舎内にジュースやピーナッツが隠されている場所を地図で示しています。
餌を探す行動を促すため、隠す場所は日によって変えているとのこと


枝をもっているティナ (♀, 1983~)。枝は箱の中に入ったジュースを飲むのに使います。

枝先がささくれているように見えるのは、彼女が先をかじって、そこにジュースをしみこませやすくしています。

こうした取り組みは大学と共同でおこなわれており、行動観察からポイントを洗い出し、改善のための取り組みの効果測定もおこなうなど、日々環境向上に取り組んでいるそうです。


その4 園の雰囲気とお手製看板がいいぞ!
遊亀の魅力は、動物だけではありません。
ここでは、ゆったりと過ごせる雰囲気があります。


園内には、大きな池があります。大きな池を見ながらのんびり過ごすのも一つの楽しみ方かもしれません!

また、園内各所には、飼育員さんによるお手製看板があります!


ゾウ舎前に設けられた、記念撮影スポット。特徴をつかみつつも、とても愛らしいイラストは心を和ませてくれます。

ポニー舎には、お手製の個体識別の看板があります。


とても愛らしいイラストながら、個体の特徴をしっかりと掴んで描かれていました。

写真での個体紹介も良いですが、こちらのパターンもアリですね!

他にも、園内各所に愛らしいイラストの看板が多数あります。

交通アクセスなど
交通アクセスは主に2通り。

1 公共交通機関で

JR中央線「甲府駅」の南口より、山梨交通バス伊勢町行きに乗車し、「遊亀公園」下車。
そこから徒歩2分ほどで到着します。

また、約30分ほどかかりますが、甲府駅から徒歩で行くことも可能です。

甲府駅には、各地から高速バスが運行されており、そちらを利用して甲府駅に行くのもアリだと思います。

2 車で

中央自動車道「甲府南インター」または「甲府昭和インター」から甲府駅方面へ約20分で到着します。
無料駐車場があるので、そこはうれしいポイントです。

今回の訪問では私は車で行きました。

名古屋、大阪、京都など東海地区や関西地区からお越しになる場合、中央自動車道で行くことも可能ですが、新東名高速道路を経由し、新清水JCTから接続する「中部横断自動車道」を使うと早く行くことができます!

しかし、中部横断自動車道には上下1車線しかなく、そこを抜けるまではPAやSAはありません。十分休憩をとってからいくことをおすすめします。


おまけ お昼は「魚保」さんの甲州にぎりがおすすめ!

おまけとして、私がこの時食べたお昼についても紹介します。

お昼は動物園から徒歩数分にあるお寿司屋さん「魚保」でいただきました。
今回食べたのは、この「甲州にぎり」。


一見すると、普通のにぎりずしのようにみえますが、甘だれがかかっていることが大きな特徴です!

大昔は、静岡で獲れたマグロなどの魚を甲府に運送するのに1日かかっていたそうで、鮮度が落ちてしまったために、美味しく食べられるよう、味の濃い甘だれをつけたのが始まりといわれているそうです。

握りと甘だれは、意外な組み合わせでしたが、甘すぎず、とても合います!
握りのサイズが大きめなので、しっかり食べたい方にもおすすめできます。

味噌汁とお飲み物がついて945円とお得なのもポイントです。

ただし、このセットは平日のランチ限定なので、要注意!

山梨でしか味わえないものが食べられて、とても良かったです。


クイズ

以下の写真のものは、どの動物の施設に設置されているアイテムでしょうか?


1 カバ 2 アルダブラゾウガメ 3 アンデスコンドル 4 アジアゾウ

正解は数日後のブログで発表させていただきます。

これが答えかな?と思われた読者の皆さま、是非ブログのコメント欄にコメントしてくださると嬉しいです。


遊亀公園附属動物園は、今年10月からリニューアルのため、約4年ほど休園するとのこと。

今の姿を見られるのは約2ヵ月半。訪問を検討されている方はお早めに!


次回からは遊亀の動物たちにスポットを当てた詳細編をお送りいたします。是非楽しみにしてくださると嬉しいです。


コメント

  1. 4番です🐘
    知っているのに回答してすみません💦

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    1. 回答、ありがとうございます!数日後のブログにて発表させて頂きますので、楽しみにしていただければと思います。

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  2. テルの運動場にあったような⁉︎

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    1. コメント、ありがとうございます!答えに加え、場所についても数日後のブログにて発表させていただきますので、楽しみにしていただければと思います。

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  3. 4のアジアゾウ
    鼻を伸ばしてとるフィーダーでしょうか?

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    1. ありがとうございます!そうです。鼻を伸ばしてとるフィーダーとして使われています!

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