アジアゾウのコサラ、誕生日おめでとう!

昨日5月11日は、東山動植物園のオスのアジアゾウ (Elephas maximus)、

コサラの18歳の誕生日でした!

私にとっては最も身近なオスゾウで、彼の小さい時から成長を見ていることもあり特別な存在です。

そんな彼のことを、今までの写真を交えてご紹介します。


彼の今までの成長については、こちらをご覧ください。

彼はアジアゾウのスリランカ産亜種、スリランカゾウ(Elephas maximus maximus)で、ピンナワラゾウの孤児院 (Pinnawala Elephant Orphanage)で生まれ、3歳の時に東山にやってきました。

アジアゾウのオスは口外から立派な牙が見える個体もいますが、スリランカゾウのオスは、牙があっても目立たない個体がほとんどとされています。

(その要因としては、過去の象牙目当ての狩猟によるものや、亜種そのものとしての特徴という考えがありますが、定かではありません。)


コサラもそんな個体の一人で、鼻の基部からちらっと覗いているのが彼の牙。右側だけに生えています。


アジアゾウは、成長すると、鼻や耳、そして体の色が肌色がかかってきます。年齢を重ねた個体でよく見られますが、コサラは年齢の割に肌色の部分が多いのが特徴!


また、コサラは遊ぶことが大好きです。

遊び道具として置かれたタイヤを後足で蹴って遊ぶコサラ。他にも、鼻でこれを抱え上げて遊んだりなど、飼育員さんが設置してくれた遊具で思う存分遊ぶ姿が見られます。

また、普段はプールにはあまり入ることがありませんが、他の個体がいると、テンションが上がってもみくちゃになって楽しむこともあります!

これはアヌラとのペアリングをしていた時に撮影したもの。奥のさくら (2013~)に思いっきりじゃれついています!


活動的で遊ぶことが好きな彼ですが、食事の際は技巧的な面も見せてくれます。

過去の記事でも紹介していますが、餌の入ったペットボトルを鼻息で転がして、中から餌を取りだそうとしています。

他にも、ひとしきり乾草を食べたあと、残った草の粉や欠片を、エアーブローの要領で鼻息で吹いて集めて食べることもあります。


今回はコサラのことを詳しくご紹介いたしました。オスゾウとしてはまだまだ若いので、これから先もっと立派な姿へと成長すると思います。

読者の皆様も、名古屋に来られる機会があれば、是非彼に会いに行ってみてください。





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