前回は、いしかわで暮らすアジアゾウのサニーについてご紹介いたしました。お次は、「アフリカの草原」で暮らす草食獣たちをご紹介いたします!
サニーが暮らす「ゾウの丘」の隣にあるのが、「アフリカの草原」。ここでは、アフリカのサバンナに生息する、キリン、グレビーシマウマ、ホオジロカンムリヅルの3種が同じ空間で飼育しています。
ホオジロカンムリヅルは、訪問時、鳥インフルエンザ対策のため公開されていませんでした。
好奇心旺盛故か、同居するグレビーシマウマにも怖がらず近づく姿も。グレビーシマウマのホタル (♀, 2006~)は彼に付きまとわれるのが嫌なのか、蹴りをして牽制したり、噛み付こうとするなど、距離を置こうとしていました。
最後は、キサラギとホタルのこどものカール(♂, 2020~)。
その1 キリンたち
訪問時は、後述するメスとこどもたちと入れ替わりで外に出ていました。
ここでは、キリン (Giraffa camelopardalis) が4個体暮らしています。まずはオトナオスのジャンプ(2015~)。
2015年9月に横浜市立金沢動物園で生まれた個体で、アミメ柄がくっきりとした背の高い立派なオス。
好奇心旺盛な性格。2021年にはメスのマリとの間にジャジャマルが誕生し、父親になりました。
お次は、メスのマリ、アイ、そしてマリとジャンプのこどものジャジャマル。
この3個体で出ていることが多く、左がマリ、中央がジャジャマル、右がアイ。マリは埼玉こども動物自然公園生まれ、アイは多摩動物公園生まれ。
ジャジャマルはいしかわで約6年ぶりに生まれたキリンの赤ちゃん。網目模様がはっきりしていて、父のジャンプにとても似ています。
訪問時もこの3個体で常に一緒になっていました!
その2 グレビーシマウマたち
グレビーシマウマ (Equus grevyi) は、野生のウマ科動物では最も大きな種で、ケニアの赤道以北~エチオピア南部の乾燥したサバンナに生息しています。
毛皮目当ての狩猟や、人口増加による生息地の減少や、家畜との餌や水の奪い合いなどで数が減り、野生では約2000個体しかおらず、絶滅が心配されています。
国内で飼育されている約20個体の内、ここでは、3個体が暮らしています。
まずは、オトナオスのキサラギ(2007~)。
引き締まった馬体が特徴的で、あまり物怖じしない性格。メスのホタルとの間にはココロ(♀, 2017~, 現在は野毛山動物園)、カール(♂, 2020~)をもうけています。
ここに来る前にいた富山市ファミリーパークでも、かがやき(♂, 2014~)と、リオ(♂, 2016~)の2個体をもうけており、国内のグレビーシマウマの個体群維持に貢献しています!
小走りするキサラギ。塀の向こうにはホタルがいます。しきりにそちらを気にし、時折大きな声で雄叫びを発してアピールしていました。
こちらは、メスのホタル(2006~)。京都市動物園生まれで、これまで3個体のこどもを立派に育ててきました。
キリンに対しては強気に向かう一面があります。
現在は母のホタルとほぼ変わらない大きさに成長しています。性成熟が近いこともあり、ホタルとは別居していました。
アフリカの草原エリアの近くの東屋には、ここで暮らす動物たちの個体紹介があります。
各個体の見分け方や性格なども載っているので、気になる方はチェックしてみてください!
いしかわ動物園のゾウ以外の動物エリアの紹介、あと2回ほどを予定しています。
更新がゆっくりになってしまいましたが、お付き合いしてくださると嬉しいです。
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