みなさん、おはようございます。
昨日出題した、ゾウクイズの答え合わせ&個体紹介をしたいと思います。
正解は、安佐動物公園のサバンナゾウのタカと、マルミミゾウのメイでした!!
一見すると、同じゾウで、親子にも見えますが、それぞれ種が違い、外見も異なります。
その1 サバンナゾウのタカ
タカは、種はサバンナゾウ (Loxodonta africana)。
一般的に「アフリカゾウ」と呼ばれているのは本種。
アフリカのサハラ砂漠より南の草原や半砂漠、疎林、水辺などに生息しています。
牙が上向きに伸びる、足の蹄が前が4つ、後ろが3つといった特徴があります。
1991年5月29日に、姫路セントラルパーク(兵庫県)で誕生し、国内で誕生したサバンナゾウの中では最年長です。
2005年3月10日に、当時サバンナゾウと思われていたメイの繁殖相手として来園しました。
活発な性格で、遊具として用意された丸太を軽々持ち上げるほどの力があります。
その2 マルミミゾウのメイ
メイは、種はマルミミゾウ (Loxodonta cyclotis)。もともとはサバンナゾウと同じ種とされていましたが、形態の違いや遺伝子レベルの違いなどから、現在は別種という考えが有力とされています (Roca et al. 2001※) (Don E. Wilson et al. 2011※)。
アフリカの熱帯雨林など森林地帯に生息し、体もサバンナゾウと比べると小さいのが特徴。(オスのサバンナゾウは体高3~3.6mほどに対し、オスのマルミミゾウは最大でも3mいくかいかないかぐらい)
1999年にアフリカ西部のブルキナファソで生まれ、2001年5月13日に来園しました。当初はサバンナゾウと思われていましたが、後にDNA鑑定により、マルミミゾウと判明しました。
※Roca, A. L.; Georgiadis, N.; Pecon-Slattery, J. & O'Brien, S. J. (2001). "Genetic Evidence for Two Species of Elephant in Africa" Science. 293 (5534): 1473-1477
※Don E. Wilson, Russell A. Mittermeier (2011) Hoofed Mammals. Handbook of the mammals of the world, Lynx Edicions: 77-78
その3 見分け方
タカとメイは、以下のポイントで見分けられます!!
1.体の大きさ
→タカの方がかなり大きく、メイは小さいのですぐに見分けがつきます!特に、上の写真のように柵越しに並んでいる時は違いがわかりやすいかも。
2.牙の長さ
→メイと比べると、タカは牙が長く、太いのが特徴です。
3.尻尾の毛の有無
→下の写真のように、タカ(左)は、尻尾の毛が沢山ありますが、メイ(右)にはほとんどありません。後ろ姿でわかりにくい時は、尻尾を見てみるとわかりやすいと思います。
マルミミゾウは動物園では、国内でも2個体、全世界でも日本のを入れて数個体しかいないといわれています。
野生でも個体数がかなり減少しており、生息地に行っても必ず出会えるかは限らないそう。
安佐では、そんなマルミミゾウと、サバンナゾウを一度に見られる数少ない施設です!
訪れてみるのはいかかでしょうか。
神山
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