愛知県は、ゾウ王国! Aichi Elephant Kingdom 概要編

みなさま、神山です。

愛知県の動物園で暮らすゾウや、彼らの居る施設をご紹介したいと思います!

愛知県では現在アジアゾウ (Elephas maximus)が11個体飼育されており、その個体数は全国の都道府県の中では2番目の多さ!
(1位は、千葉県の12個体、3位は静岡県の10個体。この数字はアジアゾウ、サバンナゾウ、マルミミゾウを合わせた個体数です。)

また、飼育している園にそれぞれ特徴があり、彼らに配慮した飼育がおこなわれているのも特徴です。

愛知県は正しく、ゾウ王国と言っても良い場所です!

1.東山動植物園 (名古屋市)
命を繋いだ歴史の象徴、ゾウのことがわかるミュージアム

ここのアジアゾウ舎の名前は、「ゾージアム」。アジアゾウの生息地の一つ、スリランカを再現。ゾウが快適に過ごせる工夫や、私たちがゾウを学べるコーナーなどがあります。



放飼場は群れで生活できるようになっています。大型のプールや、餌を探しながら食べる行動を引き出せるよう、至る所に餌を仕掛けられる場所があります。



ゾウについて学べるコーナーでは、ゾウの鼻や耳といった体の特徴や、知能、ゾウの生息地であるスリランカについて、映像や写真、レプリカなどを通して学べます!


2.豊橋総合動植物公園 (のんほいパーク) (豊橋市)
躍動する命を間近に。公立の動物園では最大の個体数!

ここは、動物園、植物園、遊園地、自然史博物館が一体となった国内でも唯一無二の場所。
サブタイトルの通り、ここでは、公立の施設では最多の、6個体のアジアゾウが生活しています。これほどの個体数を一度に見られる施設は日本では少ないです。


放飼場はかなり広く、メスの群れが過ごすエリアとオスが暮らすエリア共に、東山動植物園の倍以上の広さ! (メス群れが約4400㎡、オスエリアが1500㎡。メスは約4倍、オスは約5倍。)

これほど広い放飼場を有する園館はほとんどありません!


木陰で休む、メスたちの群れ。年長者が年下の個体の面倒を見たり、若い個体が遊んでいる様子など、その様子は野生での群れのよう!


3.岡崎市東公園動物園 (岡崎市)
緑豊かな、市民の憩いのオアシス

岡崎市の東公園のなかにある動物園で、そこにもゾウが暮らしています!
名前はふじ子 (1968~,メス)。現時点で入園無料でゾウを見ることができるのはここだけ


ふじ子は今年で54歳と、国内のアジアゾウの中でも高齢の部類に入ります。単独飼育をしている場合は、仲間と過ごせる別の施設に引っ越す例もあります。しかし、仲間と上手くなじめなかったりする場合があります。

ここでは、歳を重ねていく彼女のために獣舎を一新し、健康管理をおこなえ、快適に過ごせるような工夫を凝らしています!


お気に入りの杭で背中を掻くふじ子。後ろに見える穴は、餌を隠して、彼女に探してもらうためのもの。

また、トレーニングや食事以外の時も、飼育員さんが頻繁に様子を見に行き、寂しくならないようにも工夫しています。


今回は、ゾウ王国こと愛知県のゾウ飼育施設の概要を紹介いたしました。次からは、各施設の紹介をいたします!


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