今年初めての東山 その3 1月2日のゾウたち

 みなさま、こんにちは。神山です。

1月2日(日)に、今年初めての東山動植物園を訪れました!

これまでは、自然動物館で暮らす夜行性動物と爬虫類をご紹介しましたが、今回はいよいよゾウたちの様子です!

東山動植物園では現在4個体のアジアゾウ (Elephas maximus) が飼育されています。各個体の詳しい紹介はまた別の機会にお届けするとして、今回は2日に出会った時の彼らのようすをご紹介いたします。


その1 屋外で休息するワルダー

お昼12時ごろ、アジアゾウ舎に辿り着き、まず目に入ったのが、ワルダーの姿でした。













彼女は1971年生 (推定)で、今年で51歳になるメスのアジアゾウ。4個体の中で最年長です。後に登場する、アヌラの出産準備のため、昨年夏ごろに放飼場が変わりました。

彼女はとても慎重な性格のため、本格的に今の放飼場には慣れていませんが、今回、ゾウ舎の扉前で鼻を下ろして休息する姿を見ることができました!













鼻を下ろすのは、ゾウにとっては休息。少しずつ落ち着いてきているように感じました。飼育員さんに寄り添ってもらったり好きな餌を時間をかけて少しずつ取り出せるよう、特製のフィーダーを設置してもらっています。

少しずつでもよいので、今の放飼場に馴染んでいって欲しいですね。

※フィーダー 餌を仕込み、簡単には取れないようにした仕掛けのこと。動物種によってさまざまな型があり、ゾウでは少しずつ草を取り出せるよう、縄で編んだボール状のネット「ヘイネット」や、消防ホースを短冊状にし、そこに餌を入れるタイプ、嗅覚で餌を探してもらうよう、壁にゾウから見えないように餌を入れる穴をつくるタイプなど、施設によってさまざまなものが見られます。


その2 オスゾウのコサラ

お次は、東山唯一のオスゾウ、コサラ (2004~)。

2007年に後述するメスのアヌラと共にスリランカから来園。亜種はどちらもスリランカゾウ (Elephas maximus maximus)。













この時は普段過ごす、奥のオス用の放飼場に出ていました。後で常連さんにお聞きしたところ、ワルダーが出てくる前は、彼がワルダーの放飼場に出ていたとのことでした。

彼はこの放飼場の時はいつもこの位置で居ることが多いですが、しばらく見ていると、こんな姿に出くわしました。





















放飼場の上に設置された、ヘイネットに鼻を伸ばしていました!この位置は、他のメスたちでは届きにくいですが、背が高く大きな彼にとっては、鼻が届きます!

彼が過ごしている放飼場は決して大きくありませんが、このように快適に過ごしてもらうよう様々な仕掛けがあります。

例えば、室内には、快適に寝られるよう、柔らかい砂が敷かれていたり、室内にも遊具やフィーダーが沢山設置されています。


運が良ければ、ワルダーが出る放飼場で、彼の姿を見られる時があります!
餌場、水場、砂山、来園者がみえるビューポイントなど、刺激が多いのか生き生きとした姿が見られるので、出ていたら要チェックしたいですね! (下のは昨年12月5日撮影)














3 安定の仲良し アヌラ&さくら

最後は、親子のアヌラ&さくらをご紹介!













左が、母親のアヌラ (2001~)、右が娘のさくら (2013~)です。さくらの父親は先程紹介したコサラ。彼女は東山で初めて生まれ育ったアジアゾウです!そして、国内で初めて生まれたスリランカゾウでもあります。

昨年、アヌラがコサラとの間に第2子を妊娠していることがわかりました!

詳しくはこちらをクリックしてください。


出産予定は今年の5月~6月頃。まだ日があるためか、親子は一緒に生活しています。













アヌラの左前肢と右後肢についているのは、チェーンを付けるための輪。出産時、陣痛の痛みで興奮するのを抑えるために役立つのだとか。来るべき日に備えて、昼1時ごろには日々の健康管理のためのトレーニングに加え、装着してもらうトレーニングがおこなわれています。













娘のさくらは、今月29日で9歳に。生まれたばかりは130kgだった体重も、現在は3トン近くに。今でも母親のアヌラのことが好きで、母親の分の食事を横取りしたりなどお茶目な一面も見せてくれます。

上手く行けばさくらの弟か妹が生まれることになります。年下の面倒を見るさくらの姿もぜひ見たいですね~!


2日の訪問時は午後は友人との予定が入っていたため、早々と切り上げましたが、彼らの元気な様子が見られて嬉しかったです。

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